2008.04.17第1回 ISSスクエア水平ワークショップ 開催案内

ISSスクエアでは、5月16日(金)、以下内容で水平ワークショップを開催します。
今回のテーマは『情報の信頼性 情報の量から質への転換を目指して』です。ぜひご参加ください。


日時: 2008年5月16日(金)13:15-18:00(受付開始:12:45~)
会場: 情報セキュリティ大学院大学 » 所在地・アクセス方法
(横浜市神奈川区鶴屋町2-14-1 横浜駅きた西口より徒歩1分)
テーマ: 情報の信頼性 情報の量から質への転換を目指して
参加対象: 第1回はどなたでも参加できます。
参加費: 無料(会場準備の都合上、事前に参加申込をお願いします)

プログラム
時刻 内容
13:15~13:30 挨拶・企画意図
寳木 和夫   (日立製作所)
小柳 和子   (情報セキュリティ大学院大学)
13:30~14:00 基調講演1 情報セキュリティと信頼性の総合科学
辻井 重男   (情報セキュリティ大学院大学)
14:00~14:30 基調講演2 情報非対称性が経済システムに及ぼす課題
奥野 正寛   (東京大学)
14:30~14:40 休憩
第一部 情報信頼性マネージメント
14:40~15:00 見えないものの品質保証
林 紘一郎   (情報セキュリティ大学院大学)
15:00~15:20 情報の信頼性と信憑性の課題と解決アプローチ
曽根原 登   (国立情報学研究所)
15:20~15:40 情報分析基盤整備の公共政策
渡辺 克也   (総務省)
15:40~15:50 休憩
第二部 産学における情報セキュリティ・情報信頼性確保の取り組み
15:50~16:10 大学におけるTrust Managementと欧米動向
岡部 寿男   (京都大学)
16:10~16:30 情報セキュリティ対策と信頼に対する分析活動
小松 文子   (情報処理推進機構)
16:30~16:50 デジタルメディアのセキュリティと信頼性確保
越前 功   (国立情報学研究所)
16:50~17:10 生活情報の信頼性確保 食の安全を例として
蒲生 恵美   (情報セキュリティ大学院大学 セキュアシステム研究所)
17:10~17:30 国を超えたWebサイトの信頼性確立
島岡 政基   (セコム)
17:30~17:50 情報信頼ソリューション
前田 章   (日立製作所)
17:50~18:00 まとめ・閉会
田中 英彦   (情報セキュリティ大学院大学)

主催: ISSスクエア
後援: 株式会社 日立作所
申し込み方法: 受付は終了いたしました。

企画趣旨

今日、デジタルメディアの流通が活発化しており、事業者により発信される従来のメディアに加え、Web、Blog、SNS等を通じて一般の人々が発信するCGM(Consumer Generated Media)と呼ばれるメディアが台頭した。現在、全世界で生成あるいは複製されるデジタルデータの総量は、年間約300エクサ・バイト(エクサexaは量の単位で10の18乗=百京)に達し、これは、今までに人類が執筆した書籍の情報量の約600万倍に匹敵する。

人々の日常生活、企業、大学、官庁における営業、開発、研究、教育、政策決定等多くの場面では、大量データのなかから信頼できる情報を得たいという要求がある。この要求に対して、検索エンジンを介した格付けや知名度の向上、CGMでの評判やブランド向上による信頼確保に向けたシステム開発、投資が行われている。

しかし、消費者や国内の430万社に及ぶ中小規模の企業、さらに、多くの大企業において、大量データの活用のためのIT化はまだまだ不十分であり、しかも投資コストは厖大になるという状況にある。このため、一般日常用途に加え、財務、決済、取引、生産などの業務処理等種々のアプリケーション・サービスをネットワークを通じてSaaS (Software as a Service)として提供する基盤整備の動きも生じている。

このようなネット社会の基盤整備については、情報技術と市場メカニズムの問題にとどまらず、消費者の情報リテラシや教育、社会の規範、公共政策や法制度設計を連動した総合的対処が不可欠である。

本シンポジウムは、技術と社会の両面から情報信頼基盤の社会実装のあり方を探る。情報信頼性が生み出す未来価値について、技術と市場を中心とした経済的価値、情報リテラシの向上などの社会的価値、そして信頼性の高い情 報発信立国に向けた文化的価値など、多様な側面から議論する。

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従来、情報セキュリティ大学院大学にて「情報セキュリティ技術研究会」
として開催しておりました研究会は、「ISSスクエア」の研究活動の一環
として位置づけられたことに伴い、平成 20 年 4月より「ISSスクエア
水平ワークショップ」と名称を改め、再スタートしました。
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