代表メッセージ

ISSスクエア開講によせて

「研究と実務融合による高度情報セキュリティ人材育成プログラム(ISSスクエア)」は、大学間や産学の壁を超えて潜在力を結集し、世界一安心できるIT社会の実現に向けて、情報セキュリティ分野における世界最高水準の人材を育成するためのプログラムです。
現在の情報セキュリティ問題の多くは組織的・システム的な問題です。しかし、従来の大学院教育はその視点に乏しく、セキュリティ管理手法の研究・開発が十分とはいえません。逆に、管理に携わる人材はコンピュータ科学の知識に乏しく、適正な情報セキュリティ対策を推進する上での不安要素ともなっております。

環境変化が激しい情報セキュリティ分野において、総合的見地から真に有効で抜本的な対策を担う高度な人材を育成するためには、大学、公的機関、企業等が有機的に連携し、研究・開発と経営・実務が融合した教育研究環境が不可欠です。

本プログラムは、我が国初の情報セキュリティ分野の独立大学院である情報セキュリティ大学院大学、情報セキュリティに先駆的な実績を持つ中央大学大学院理工学研究科、優れた情報科学技術のコアを担ってきた東京大学大学院情報理工学系研究科が中核となり、国立情報学研究所他、各研究科がこれまで共同研究等を進めてきた企業・研究機関 11社との連携により設計されています。

各研究科それぞれが強みを持つ分野の講義群により、高度情報セキュリティ人材として必要な幅広い知識を得ることができます。また、各企業や研究所におけるインターンシップや、企業現場の実務家によるオムニバス講義などを通して、経営・研究開発現場における現状の理解と問題の把握が促進され、このプログラムが主催する情報セキュリティ分野の専門研究会や分野横断型の研究会での活動を通して、高度な問題発見能力と解決能力を身につけることができます。

ISSスクエアに参加される皆様が、将来、情報セキュリティにおける世界最高レベルのスペシャリストとして活躍されることを期待しています。ご参加をお待ちしています。

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